手術の準備と回復
手術前に飲んでいた薬はどうすればよいですか?
薬ごとに、最後の服用と再開の予定を確認します。

要点
- 薬・注射・サプリメントをすべて伝えます。
- 中止と再開を薬ごとに確認します。
- 指示が違うときは医療者間の調整を依頼します。
手術が決まっても、すべての薬を中止するわけではありません。出血を抑えることと、心臓病・血圧・血糖を安定させることを一緒に考えます。他の患者さんの指示をまねる前に、手術担当医と普段の処方医が同じ薬の一覧で計画を確認することが大切です。
手術前後の薬の計画をつなぎます
- 01
一覧を作る
薬・注射・サプリと使用理由
- 02
計画を確認
最後の服用と手術当日の指示
- 03
再び照合
退院薬と再開日を確認
薬の一覧、術前の計画、退院後の計画を示す図
手術の約1か月前に、体の状態と服用薬を確認します
通常は手術の約1か月前に検査を受け、手術を行える体の状態かどうかを確認します。普段の服用薬、注射薬、サプリメントの一覧もお持ちください。
手術前に調整や中止が必要な薬は、服用の目的と麻酔計画を確認して個別にご案内します。手術前の最後の服用日と、術後に再開する時期を手術チームに確認しておきましょう。
まず薬の一覧を作ります
処方薬、市販の鎮痛薬、注射、漢方薬、サプリメントを一枚にまとめます。名称だけでなく、量、回数、最後に使った日時も書いてください。薬の袋や写真があると成分の重複を確認しやすくなります。
血液を固まりにくくする薬は、服用している理由も重要です。心臓のステント、不整脈、過去の血栓などで中止の危険が変わります。病院ごとに指示が違う場合は、自分で折衷せず医療者同士の確認を依頼してください。
手術前に普段の薬はどうすればよいですか?
手術前には、薬の袋や処方箋、服用中のサプリメントの一覧を持参してください。各薬の最終服用日と手術後の再開日を、医療者に書いてもらって確認すると安心です。以下の数字は、違いを理解して相談するための例であり、ご自身で薬を中止するための予定表ではありません。
アスピリン単独 — アスピリン単独は、服用を続ける場合があります。出血のリスクと服用理由を確認し、医療者が継続・中止を決めます。冠動脈ステントのために服用している場合は、自己判断でやめないでください。
クロピドグレル — この資料では、クロピドグレルについて全身麻酔前は5日、脊椎・硬膜外麻酔前は7日という例を区別しています。手術・麻酔方法や冠動脈ステントの有無に応じた計画を確認してください。
ワルファリン — ワルファリンは通常、手術の約5日前から調整する計画を立てます。脊椎・硬膜外麻酔では、血液検査(INR)の確認が必要です。休薬中に代わりの注射が必要かどうかは、血栓のリスクを評価して決めます。
アピキサバン・リバーロキサバン・エドキサバン — アピキサバン、リバーロキサバン、エドキサバンなどは、手術の出血リスクと麻酔方法によって休薬期間が異なります。この資料の脊椎・硬膜外麻酔の例では3日前ですが、用量や腎機能に応じて医療者が調整します。
ダビガトラン — ダビガトランは、特に腎機能に応じて長めの休薬が必要になることがあります。同じ抗凝固薬でも、別の薬の予定表をそのまま適用しないでください。
手術当日の指示を文書で確認します
通常どおり飲む薬、保留する薬、許可される水の量を確認します。絶食と服薬の指示は分けて尋ねましょう。朝の薬を飲んだ場合は、隠さず名称と時刻を麻酔担当者に伝えます。
新しい胸痛が続く、強いまたは突然の息苦しさ、失神がある場合は、手術日を待たず直ちに救急へ連絡してください。韓国では119へ連絡し、自分で運転しません。強いめまい、普段と大きく違う血糖値、その他の新しい体調変化は、手術担当チームや普段の処方医へ速やかに伝えます。
手術後に薬を再開する時期
手術後に再開する時期は、止血の状態、手術の出血リスク、腎機能、麻酔カテーテルの有無を確認して決めます。退院時には、次の服用日と時刻を書面で確認してください。
よくある質問
血液を固まりにくくする薬は必ず中止しますか?
いいえ。服用理由と手術・麻酔の危険を合わせて判断します。自己判断の中止は血栓の危険を高める場合があります。
薬を飲んで来院してしまったら?
薬の名称、量、服用時刻をすぐ伝えてください。必要な対応は手術・麻酔チームが判断します。
サプリメントも伝えますか?
はい。出血や麻酔に影響したり、処方薬と相互作用したりすることがあります。
根拠と参考資料
01早めに受診すべき症状
以下の症状は、それぞれ単独でも受診の目安になります。一つでも当てはまれば、該当する方法で受診してください。
救急外来・韓国では119番
- 突然の息切れや胸痛、強いふらつき、意識消失があれば、直ちに119番へ連絡してください。ふくらはぎの腫れがなくても待たないでください。
- 突然、脚に全く体重をかけられなくなった、けがの後に膝が急激に大きく腫れた・形が変わった場合は、すぐ救急外来を受診してください。けがをした側の足が冷たい・感覚が鈍い場合も、直ちに診察を受けてください。
- 熱をもって腫れた関節が強く痛み、高熱・悪寒、意識の変化、体重をかけられない状態がある場合は、救急外来を受診してください。
- 腰や脚の痛みがあり、新たに尿が出ない、排尿・排便をコントロールできない、会陰部や肛門周囲の感覚が鈍くなった場合は、直ちに救急外来を受診してください。両脚の筋力や感覚が著しく低下したり、急速に悪化した場合もすぐに診察を受けてください。
当日中に受診
- 関節が新たに熱をもって腫れる、突然強く痛む、膝が引っかかって伸ばせない場合は、当日中に受診してください。発熱がなくても関節感染は起こります。
- 片側のふくらはぎが新たに腫れる・痛む場合は、血栓の可能性について当日中に診察を受けてください。息切れや胸痛が出たら直ちに119番へ連絡してください。
- 成長期の子どもの強い膝痛や新たな跛行は、大腿骨頭すべり症など、股関節の病気が原因のことがあります。歩行や運動をやめ、当日中に受診してください。体重をかけられなければ直ちに救急外来へ行ってください。
- ランナーに新たな鼠径部痛が繰り返す、歩行時・夜間にも痛む、跛行がある場合は、走るのをやめて当日中に受診してください。大腿骨頸部疲労骨折の確認が必要です。診察までは痛む脚に体重をかけないでください。体重をかけられなければ救急外来へ行ってください。
外来を予約
- 上記の緊急症状がなくても、痛みが数週間続く、腫れを繰り返す、日常生活や運動の範囲が狭くなる場合は、外来で原因と治療計画を確認してください。