R.Du Hyun Ro整形外科と研究の話
文字
患者向け資料症状・検査の理解

症状・検査の理解

膝の中にはどのような組織がありますか?

骨や軟骨に加えて、半月板、靱帯、筋肉、滑膜の役割を知りましょう。

膝の中にはどのような組織がありますか?

要点

  • 関節軟骨と半月板は別の組織です。
  • 安定性には靱帯だけでなく筋肉や動きも関わります。
  • 痛む場所と動作を一緒に伝えると診察に役立ちます。

同じ「膝が痛い」という言葉でも、関わる組織や理由は異なります。検査で聞いた名称を知っておくと、診察の説明を理解し、どの動作で困るかをより正確に伝えられます。膝では軟骨だけでなく、骨、靭帯、半月板、筋肉など多くの組織が一緒に働いています。

膝を構成する三つの役割

  1. 01

    関節面

    関節軟骨とその下の骨が荷重を受けます。

  2. 02

    荷重と安定

    半月板が荷重を分散し、靱帯が過度なずれを制限します。

  3. 03

    動きと関節液

    筋肉・腱が動きを作り、滑膜は関節液に関わります。

組織の役割をまとめた説明用模式図で、患者さんの検査画像ではありません。

関節面、安定組織、運動組織を区別する三つのパネル

骨の表面を覆う軟骨とその下の骨

膝では太ももの大腿骨とすねの脛骨が接し、前面に膝蓋骨があります。向かい合う骨の表面を関節軟骨が覆い、滑らかな動きを助けます。膝蓋骨も大腿骨と関節を作るため、膝の前側の痛みではこの関節も確認します。

軟骨の下の骨も荷重を受けます。変形性膝関節症では軟骨だけでなく、その下の骨や関節の縁の骨棘にも変化が生じます。X線は主に骨と関節のすき間を示すため、すき間が狭いという説明と軟骨を直接見たという説明は区別します。

膝の正面X線画像
正面X線では、大腿骨と脛骨の間の関節の隙間を確認できます。
膝関節と膝蓋骨を示す側面X線画像
側面X線では、膝蓋骨と膝の前後の構造を確認できます。
膝蓋骨と大腿骨の間を示す軸位X線画像
膝蓋骨の下の関節も、膝を構成する一つの区画です。この画像は膝蓋大腿関節を示しています。
脛骨の関節面と半月板
骨の端を覆う軟骨と、その間にある半月板を見分けてください。

半月板と靱帯の役割

半月板は大腿骨と脛骨の間にある三日月形の組織で、内側と外側に一つずつあります。荷重を分散し、安定性にも関わります。骨の表面を覆う関節軟骨とは位置も構造も異なり、損傷した後の治療も違います。

前・後十字靱帯と内・外側側副靱帯は骨同士の過度なずれを制限します。方向転換で膝が崩れる感じや外傷後の腫れは診察の手がかりです。ただし不安定な感じがすべて靱帯断裂を意味するわけではなく、痛みや筋力低下も確認します。

筋肉と滑膜も症状に関わります

太もも前面の筋肉、膝蓋骨、腱は膝を伸ばす仕組みにつながっています。太もも後面や股関節周囲の筋肉も歩行とバランスに関わります。関節の形の変化が残っていても、筋力や動きが改善すると歩行や椅子からの立ち上がりが楽になることがあります。

関節の内側を覆う滑膜は関節液に関わる組織です。炎症が起こると腫れや熱感が生じます。関節の外にある腱や滑液包にも痛みは起こるため、膝周辺の痛みをすべて関節内の軟骨の問題とは考えません。

痛む場所と動作を診察につなげる

前、内側、外側、後ろのどこが痛むか指で示してみてください。階段、立ち上がり、方向転換など、症状が出る動作も伝えると役立ちます。場所だけで診断を決めず、診察と画像を照らし合わせます。

診察では問題のある組織と、生活がどの程度制限されるかを一緒に確認します。画像の変化が実際の症状を説明するか考えるためです。痛む場所が変わる場合や腰・股関節にも症状がある場合は、そのことも伝えてください。

よくある質問

X線で軟骨は直接見えますか?

通常のX線では軟骨そのものは鮮明に写りません。関節のすき間などから構造の変化を評価します。

膝の前が痛ければ膝蓋骨の問題ですか?

原因の一つではありますが、腱や筋肉、他の組織も診察する必要があります。

筋肉を鍛えると損傷はなくなりますか?

すべての構造変化が元に戻るわけではありません。筋力と機能を改善し、生活を楽にする意味があります。

根拠と参考資料

01
Arthritis of the KneeAAOS OrthoInfo
02
OsteoarthritisNIH/NIAMS

早めに受診すべき症状

以下の症状は、それぞれ単独でも受診の目安になります。一つでも当てはまれば、該当する方法で受診してください。

救急外来・韓国では119番

  • 突然の息切れや胸痛、強いふらつき、意識消失があれば、直ちに119番へ連絡してください。ふくらはぎの腫れがなくても待たないでください。
  • 突然、脚に全く体重をかけられなくなった、けがの後に膝が急激に大きく腫れた・形が変わった場合は、すぐ救急外来を受診してください。けがをした側の足が冷たい・感覚が鈍い場合も、直ちに診察を受けてください。
  • 熱をもって腫れた関節が強く痛み、高熱・悪寒、意識の変化、体重をかけられない状態がある場合は、救急外来を受診してください。
  • 腰や脚の痛みがあり、新たに尿が出ない、排尿・排便をコントロールできない、会陰部や肛門周囲の感覚が鈍くなった場合は、直ちに救急外来を受診してください。両脚の筋力や感覚が著しく低下したり、急速に悪化した場合もすぐに診察を受けてください。

当日中に受診

  • 関節が新たに熱をもって腫れる、突然強く痛む、膝が引っかかって伸ばせない場合は、当日中に受診してください。発熱がなくても関節感染は起こります。
  • 片側のふくらはぎが新たに腫れる・痛む場合は、血栓の可能性について当日中に診察を受けてください。息切れや胸痛が出たら直ちに119番へ連絡してください。
  • 成長期の子どもの強い膝痛や新たな跛行は、大腿骨頭すべり症など、股関節の病気が原因のことがあります。歩行や運動をやめ、当日中に受診してください。体重をかけられなければ直ちに救急外来へ行ってください。
  • ランナーに新たな鼠径部痛が繰り返す、歩行時・夜間にも痛む、跛行がある場合は、走るのをやめて当日中に受診してください。大腿骨頸部疲労骨折の確認が必要です。診察までは痛む脚に体重をかけないでください。体重をかけられなければ救急外来へ行ってください。

外来を予約

  • 上記の緊急症状がなくても、痛みが数週間続く、腫れを繰り返す、日常生活や運動の範囲が狭くなる場合は、外来で原因と治療計画を確認してください。