治療と手術の選択
人工関節はどのくらい長く使えますか?
期間は部品、固定、個人の経過で異なります。

要点
- 生存率と痛み・機能を区別します。
- 固定の交換年数より状態と原因を見ます。
- 安全な活動と新症状・経過観察が大切です。
術後は定期診察を受け、人工関節の固定状態と摩耗を確認しましょう。医療者と決めた筋力運動と体重管理を続けてください。新たな痛みや腫れ、歩き方の変化があれば、受診して原因を確認しましょう。
長く使う膝の点検
- 01
部品
固定・摩耗・感染の評価
- 02
生活
筋力・バランス・低衝撃活動
- 03
観察
新しい変化と外来・画像
部品、生活管理、経過観察の三つの欄
人工膝関節はどのくらい長く使えますか?
長期の関節置換登録データでは、人工関節を入れ替える手術を受けずに25年間維持された割合は、全置換術で約82%、部分置換術で約70%と推定されました。2019年のLancet誌の総説では、それぞれ82.3%と69.8%でした。
これはフィンランドで以前に手術を受けた患者さんを長期間追跡した結果です。実際に使える期間は、手術時の年齢、人工関節の種類、固定方法、活動量によって変わります。全置換術と部分置換術では適応となる患者さんや膝の状態も異なるため、この数字だけで手術を選ぶことはできません。痛みや歩きやすさも合わせて確認し、新しい痛みや腫れが続く場合は、次の定期受診を待たずに診察を受けてください。
再手術は摩耗だけが理由ではありません
プラスチックの摩耗、ゆるみ、不安定性、感染、周囲骨折などがあります。早い時期の痛みをすぐ摩耗と判断しません。
診察、画像、必要な検査で原因を分けます。年数だけを理由に、症状がなくよく固定された部品を定期交換するものではありません。
活動と全身状態を管理します
低衝撃の活動で筋力、バランス、機能を維持します。必要なら栄養を保つ体重管理を行い、転倒や外傷を防ぎます。
走る、跳ぶなどの高衝撃活動は手術チームに相談します。長持ちさせようとすべての運動を避けると、筋力と健康が低下し得ます。
新しい変化と経過観察を確認します
以前は快適な膝に新しい痛み、腫れ、膝崩れ、活動低下があれば受診します。感染は早期だけでなく、発熱がなくても起こり得ます。
外来と画像確認の計画に従い、手術日と部品情報を保管します。特定の製品やロボットだけで長い寿命が保証されるとは考えません。
よくある質問
決まった年数で交換しますか?
症状、固定、摩耗、感染などで判断し、全員同じ時期には交換しません。
音がすれば寿命ですか?
音だけでは判断できません。新しい痛み、腫れ、不安定性を評価します。
運動しない方が長持ちしますか?
安全な運動は機能維持に必要です。高衝撃活動を相談し、すべての動きを避けないでください。
根拠と参考資料
01早めに受診すべき症状
以下の症状は、それぞれ単独でも受診の目安になります。一つでも当てはまれば、該当する方法で受診してください。
救急外来・韓国では119番
- 突然の息切れや胸痛、強いふらつき、意識消失があれば、直ちに119番へ連絡してください。ふくらはぎの腫れがなくても待たないでください。
- 突然、脚に全く体重をかけられなくなった、けがの後に膝が急激に大きく腫れた・形が変わった場合は、すぐ救急外来を受診してください。けがをした側の足が冷たい・感覚が鈍い場合も、直ちに診察を受けてください。
- 熱をもって腫れた関節が強く痛み、高熱・悪寒、意識の変化、体重をかけられない状態がある場合は、救急外来を受診してください。
- 腰や脚の痛みがあり、新たに尿が出ない、排尿・排便をコントロールできない、会陰部や肛門周囲の感覚が鈍くなった場合は、直ちに救急外来を受診してください。両脚の筋力や感覚が著しく低下したり、急速に悪化した場合もすぐに診察を受けてください。
当日中に受診
- 関節が新たに熱をもって腫れる、突然強く痛む、膝が引っかかって伸ばせない場合は、当日中に受診してください。発熱がなくても関節感染は起こります。
- 片側のふくらはぎが新たに腫れる・痛む場合は、血栓の可能性について当日中に診察を受けてください。息切れや胸痛が出たら直ちに119番へ連絡してください。
- 成長期の子どもの強い膝痛や新たな跛行は、大腿骨頭すべり症など、股関節の病気が原因のことがあります。歩行や運動をやめ、当日中に受診してください。体重をかけられなければ直ちに救急外来へ行ってください。
- ランナーに新たな鼠径部痛が繰り返す、歩行時・夜間にも痛む、跛行がある場合は、走るのをやめて当日中に受診してください。大腿骨頸部疲労骨折の確認が必要です。診察までは痛む脚に体重をかけないでください。体重をかけられなければ救急外来へ行ってください。
外来を予約
- 上記の緊急症状がなくても、痛みが数週間続く、腫れを繰り返す、日常生活や運動の範囲が狭くなる場合は、外来で原因と治療計画を確認してください。